生活習慣病である糖尿病・脂質異常症・高血圧は、アルツハイマー型認知症の重要なリスク因子とされています。HDLコレステロールが高いほど発症しにくく、中性脂肪や血糖値が高いほどリスクが上昇します。高血圧も脳血流を低下させ、認知症の発症に関わることが知られています。実際にイギリスでは減塩政策により高血圧対策を進め、認知症増加の抑制につながったと報告されています。生活習慣病を放置すると血管が傷つき、脳血流が悪化するため、早期の予防が重要です。

予防の柱の一つが運動習慣です。運動は脂質や血糖の改善に加え、認知機能そのものを高める効果も示されています。無理のない範囲で継続することが大切です。

運動が難しい場合は、食生活の改善が有効です。まぐろの脂身やサバ、サンマなどに含まれるDHA・EPAは中性脂肪を下げ、認知機能を改善する働きがあります。また、サケやいくらに含まれるアスタキサンチンは体の酸化(サビ)を抑え、脳の健康維持に役立ちます。食事は日常的に取り組みやすいため、楽しみながら続けることがポイントです。

さらに、社会的なつながりを持つことも認知症予防に有効です。会話や交流は脳への刺激となり、デジタル技術を活用すれば遠方の人ともつながれます。身近に話し相手がいない場合は、近隣のクリニックや当薬局での健康相談を習慣にするのも良い方法です。外出は軽い運動になり、日光を浴びることでビタミンDが生成され、免疫や脳神経の保護にもつながります。どうぞ、お気軽にご相談下さい。